2005年度講義サポートページ >
武蔵大学「情報科学」 >
発表会概要
2005.04.09更新
■ 発表の目的
次のように想像して下さい。
ある日,上司に呼ばれ,こう命じられました。
「我が社はこのたび,ある新規事業をはじめることを検討している。
そのために,まずXXXについての基礎的知識が必要だ。残念ながら,社内には
XXXについて知識を持っている者がいない。そこで,きみ,少し時間をあげるから,
XXXについて調べてきて,こんどの会議でみんなに説明してくれたまえ。
じゃよろしく」
|
XXXの部分には,指定されたテーマ,ないし,
自分で絞り込んで決めたテーマをいれてください(例,「デジタル・デバイド」「日本における
インターネット利用者数とその内訳」)。
これが今回の発表の目的です。つまり,
XXXという問題について,初心者にむけて過不足無く説明する
というのが,今回の発表の主旨です。
したがって,次のような発表はまずいことになります。
- 初心者にはわからない内容
-
- 話し手:
「ご存じのように,オープンソースとは
単にソースコードが入手できるということだけを意味するのではありません」
- 聞き手:
「なんだねきみ,そのソースコードというのは」
- 誰もが知っている内容
-
- 話し手:
「ええと,コンピュータというのは,計算機のことです」
- 聞き手:
「そのくらいは知っとるよ,きみ」
- 根拠のない意見
-
- 話し手:
「情報化の進展に伴い,さまざまな倫理的問題が
ますます深刻化するでしょう」
- 聞き手:
「なぜそう思うのかね,ちゅんと説明してくれんと困るよ」
- 個人的な感想
-
- 話し手:
「私はコンピュータが苦手なので,
インターネットがこれほど多くの人に使われているなんて,
とてもびっくりしました」
- 聞き手:
「きみねえ,小学生の読書感想文じゃないんだから」
|
発表のあとには質疑応答の時間を設けます。
この発表に関する限り,XXXについてもっとも詳しいのは発表者です。
予想される質問にはちゃんと答えられるように,
準備しておく必要があります。
■ 発表者が用意するもの
次の2点をかならず用意して下さい。
1. 呈示資料
教室の前のスクリーンに映すスライドです。聞き手に発表のポイントを示すものです。
- プレゼンテーション用ソフトでファイルを
作成し,そのファイルを小野に渡して下さい。
受け取ったファイルは,小野が持ち込んだPCをつかって映写します。
- ソフトウェアの種類とファイルの形式については,
「プレゼンテーション用ソフトウェアについて」を
参照して下さい。
- ファイルの受け渡し方法については,発表の前の週の講義終了時に,個別に相談しましょう。
2. 配布資料
聞き手に配布する紙資料です。発表のポイントや,呈示資料に載せられなかった情報を
載せます。出席者全員にコピーを配布します。
- A4, 縦置きで作成して下さい。
- 書式・分量はお任せします。
- 参考文献の一覧をかならず載せてください。(呈示資料の最終ページにも
載せて頂けるのがいいと思います。)
なお,以下の点に注意して下さい。
- 実際に入手し,読んだものだけを挙げて下さい。いかに有名な文献でも,
全く読んでいないものを挙げるのはルール違反です。
- 発表にあたって参考にしたものなら
なんでも,載せていただいて結構です。
- おおざっぱな書式で結構です。最低限,以下の情報を含めて下さい。
- 日本語の書籍の場合,著者名・題名・発行所名・発行年。
- 日本語の雑誌論文・雑誌記事の場合,著者名・題名・誌名・巻号・発行年。
- webページの場合,(だいたいの)題名と(だいたいの)URL。
- 教室全員に配布する分のコピーを作成し,持参して下さい。
■ 発表要項
- 発表の持ち時間は15分から25分です。
- タイムキーパーが,15分・20分・25分経過時に声を掛けます。
- 発表開始から15分間は,発表を終了できません。
(もし話すことが無くなったら,黙って
立っていて頂きます。)
- 発表開始から25分経過したら,たとえ内容の区切りが悪くても,
その場で発表を打ち切って下さい。
- 発表終了後に質疑応答の時間を設けます。司会者の指示に従って下さい。
■ 再発表
発表の内容によっては,さらに調査したうえでのやり直し(再発表)をお願いすることがあります。
- 再発表をお願いするかどうかの判断は,私(小野)がおこない,発表終了時にお伝えします。
- 再発表の日程は個別に相談しましょう。
- なお,内容の如何を問わず,再々発表をお願いすることはありません。